本日は弊社によくお問い合わせをいただく、ナイロンカッターのナイロンコードの巻き方について
ご紹介していきます。まずは、ナイロンカッターの種類について簡単にご説明していきます。
ナイロンカッターの種類は大きく分けて差込式・叩き繰り出し式・回転繰り出し式があります。
差込式はその名の通り、ナイロンカッターに先端にカシメが付いたナイロンコードを差し込むものです。
差込式は簡単にセットできるので、ナイロンカッター初心者の方にオススメです。
叩き繰り出し式はナイロンカッターの接地面がボタンの様になっていて、そこを地面で叩くと
ナイロンコードが飛び出してきます。草刈作業中にコードを抜いたり、差し替えたりという
手間が省けるので、広い範囲の草刈りをされる方にオススメです。
当社では叩き繰り出し式はタップ式と呼んでいます。
回転繰り出し式はナイロンコードが短くなると、ナイロンカッターが回る遠心力でコードが伸びます。
コードが伸びるといっても短くなった分が伸びるので、いちいち刈払機を止めずに作業できます。
こちらも広い範囲の草刈作業にオススメです。当社では回転繰り出し式はフルオート式と呼ばれます。
また差込式・叩き繰り出し式・回転繰り出し式以外にも巻き取り式のナイロンカッターがあります。
巻き取り式のナイロンカッターにはナイロンコードの出口が4か所あり、コードが短くなったら
一旦刈払機を止めて、ナイロンコードをずらして違う穴2か所に差し込み直します。
シンプルな構造なので人気のあるナイロンカッターとなっています。
今回、巻き方を説明するナイロンカッターは大きく難易度別に分けると3タイプあります。
少しコードの加工が必要になるタイプ、巻き方にコツがいるタイプ、比較的簡単に巻けるタイプ
それぞれご紹介していきます。
コードの加工が必要なタイプ
ナイロンコードの端を穴から抜けないように加工がいるタイプはフルオートタイプのSNF-1とSNF-2です。
2アイテムともナイロンカッターの中に穴が付いていて、そこにコードを通して巻いていきます。
準備するものは長さ2mのナイロンコード2本です。
ナイロンコードの片方をライターなどで溶かしてカシメを作る、結んで溶かす…など加工が必要になります。
なかなかライターで炙って溶かす作業が難しいという事もあると思います。
そんな時におすすめなのがSK11 ヒーティングツールです。先端のアタッチメントが交換でき、
はんだごてとして使ったり、ウッドバーニング、ナイロンロープの切断など…様々な用途に使えます。
今回はカッティングナイフというアタッチメントを使い、コードを押し付けてカシメを作ります。
コードの取り付け方はまず、ナイロンカッターをバラします。
コード止めの穴にコードを2本とも通します。一旦カシメを作っている所までコードを引っ張ります。
矢印の方向に沿って2本ともコードを綺麗に巻いていきます。
ある程度巻き終わったら、切り欠き(窪み)が2箇所あるので、そこにコードを1本ずつ挿します。
切り欠きにコードを挿したらフタを閉めて、LOCKと書いてある方に回します。
コードを切り欠きから外して、いったん完成です。
あとは刈払機に取り付けて、飛散カバーを付けている場合はナイロンコードを
カバーに当たらない長さに切ります。コードが短い場合はもう一度巻き直して下さい。
巻き方にコツがいるタイプ
フルオートタイプのナイロンカッター3、SNF-3とタップ式のSNT-8はコードの巻き方にコツがいります。
SNF-3とフルオートナイロンカッター3は巻き方がほとんど同じなので、SNF-3を説明していきます。
SNT-8は一番巻き方が難しいので慣れるまでが少々苦戦すると思います。
SNF-3の巻き方
1.5mから3mのナイロンコードを1本ご用意ください。
ナイロンカッターを開けた時に内側に2つ穴があります。ここにコードを差し込んで
矢印の方向にコードを巻いていって下さい。
まず最初に用意したナイロンコードを半分に折って、
先の部分を大体15cmから20cmぐらいずらして下さい。
内側の穴2か所にナイロンコードを差し込みます。
この時に15cmから20cmくらい調節して2本ともコードを引っ張ってください。
コードを巻いていきます。コードを巻く方向は矢印の方向です。
巻き終わったら切り欠きが2か所あるのでそれぞれにコードを差し込みます。
あとはフタを閉めて、鍵マークの方に回して下さい。あとはコードを切り欠きから外します。
これで刈払機にセットできます。
SNT-8
まずはナイロンカッターのケースを外します。「PUSH」というボタンが付いているので、そのボタンを
押すと3つの部品に分けることができます。外のケースとコードを巻きつける部品が出てきます。
ナイロンコードは適応している太さ・形状の2~3mくらいのものを1本ご用意ください。
最初にナイロンコードを真っ直ぐに伸ばします。
ナイロンコードの先端を10cmくらいずらします。片方を10cmずらした状態で反対側をしっかり持ちます。
コードを巻き取る部品の真ん中くらいに切り欠きがあります。そこにコードを引っかけて
「WIND LINE」と書いてある矢印の方向にコードを巻いていきます。
巻いていく時には片方を上側、片方を下側に分けてそれぞれ巻いていきます。
コードを巻き取ったら、外に出すコード分を残して、切り欠き2か所にそれぞれコードを挿していきます。
切り欠きにコードをセットし終わったら、ケースを取り付けていきます。
ケースを取り付け終わったら、一度切り欠きからコードを外します。
もう一つのカバーを取り付けていきます。コードが出る位置に穴の部分を合わせてセットします。
これで一旦コードの取り付けは終わりです。あとはコードの長さが長ければ切って調整して下さい
比較的簡単に巻けるタイプ
タップ式のSNT-10とSNT-3は比較的コードが簡単に巻けます。2アイテムはほとんど同じの巻き方です。
まずはSNT-10のコードの巻き方を説明してから補足としてSNT-3を説明します。
SNT-10
ナイロンコードは適応している太さ・形状のものを2mを1本ご用意ください。
付属で2mナイロンコードが2本入っています。
まず、ダイヤル部分と本体部分の三角マークをクルクル回して合わせて下さい。
合わせ終わったら、「LINE IN」と書いてあるところにナイロンコードの端を差し込んでください。
差し込むと反対側からコードが出てきます。
※必ず三角マークを合わせてからコードを差し込むようにして下さい。
合わせずにコードを差し込むと反対側からコードが出てきません。
コードを両方同じくらいの長さに揃えます。ダイヤル部分に矢印が書いてあるのでその方向に回します。
だいたい使いたいコードの長さまでダイヤルを回したら完成です。
あとは出ているコードを刈払機のガードに当たらない長さに切ってください。
SNT-3
SNT-10とほぼコードの巻き方は同じです。コードを差し込む前に三角マークを揃えます。
三角マークを揃えるとナイロンコードを差し込んだ時に貫通します。
差し込んだ時に少しSNT-10と比べると少し貫通しずらいので、差し込む先端部分を真っ直ぐに
してから差し込むようにして下さい。あとのコードの巻き方はSNT-10と同じです。
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